Google Korea “一足お先に「ユニバーサル検索」”
Google Koreaが「ユニバーサル検索」をデフォルト検索UIにしてから約1ヶ月が過ぎた。
2年前、韓国にR&Dセンターを開設し、鳴り物入りで韓国に進出したGoogleだが、いまだ存在感を示せずにいる。
そんな中、企画・開発されたのが「韓国型ユニバーサル検索」だ。
そもそも「ユニバーサル検索」とは、Googleが実験をおこなっている新しい検索方式の1つで、
あるクエリに対して的確であると推測される情報を、「ウェブページ」「画像」「ニュース」など情報源の種別を問わず検索結果にダイレクトに表示するものだ。
実は、韓国にはこの「ユニバーサル検索」とよく似た検索が8年も前から存在している。
2000年8月にNAVERがサービスを開始した「統合検索」だ。
「統合検索」は、NAVERが韓国の検索市場で現在の地位を得るきっかけにもなったサービスである。
いまやNAVERは、韓国で80%以上のシェアを持つ。
そのため、「検索」と言えば「NAVER」、「NAVER」と言えば「統合検索」という考えを持つユーザが多く、
それはすなわち「検索 = 統合検索」というイメージに結びつく。
このように「統合検索」が一般化した韓国の検索市場において、「ウェブ検索」のみのシンプルなUIは、もはや「時代遅れ」を感じさせるのだ。
奇しくもこの事実は、「Google」がもっとも得意とする部分を挫かれた形になる。
このような韓国独自の市場背景の中で、
Google Koreaは、ユニバーサル検索に独自のエッセンスを加えた「韓国型ユニバーサル検索」を企画・開発し、2008年2月にサービスを開始した。

「韓国型ユニバーサル検索」では、検索結果ページを左右2つのカラムに分けて表示するのが最大の特徴だ。
左側のカラムには通常の「ウェブ検索」を表示し、右側のカラムには「画像」「ニュース」「ブログ」など情報源別カテゴリの検索結果を表示する。
右側のカラムに表示される情報は、検索クエリによって動的に変化する。
カテゴリごとに機械的に重要度を算出し、重要度が高いと判断されたカテゴリを優先的に表示する仕組みだ。
この2カラム式の検索結果UIは、世界中でサービスを展開するGoogleにおいても、韓国のみに実装されている機能だ。
Google Koreaが試行錯誤を繰り返しながら導入した今回の「韓国型ユニバーサル検索」。
しかし現実は厳しいようで「世界のGoogleブランド」を持ってしても、韓国ユーザの反応は冷ややかだ。
それでもGoogle Koreaの模索は正しいと、私は思う。
世界中でこぞって「Web 2.0」という言葉がもてはやされる中、常に独自の道を進み続ける「韓国」。
韓国のインターネットサービスの進化は、世界に類を見ないほどすさまじいことは確かである。
しかし、この事実は視点を変えてみれば、今日の韓国のインターネット文化がいわゆる「グローバルスタンダード」とはかけ離れていることをも意味する。
つまり、どんなに優れた韓国のネットサービスであっても、それをそのままローカライズしただけでは、世界で受け入れられる可能性は低いということなのだ。
インターネット黎明期であれば、独自のスタイルを「グローバルスタンダード」とすることは可能であった。
だが、これだけインターネットが普及している現在、各国ではそれぞれ独自のインターネット文化が形成され、すでに市場は成熟している。
「検索」という分野は、もっともその影響を受ける。
なぜなら「検索」は、その行為自体が「生活」と密着したサービスであるからだ。
NAVERが日本での成功を目標に掲げているのであれば、
実際にサービスを利用する日本のユーザと真剣に向き合わなければならないことは、言うまでもない。