Google Korea “一足お先に「ユニバーサル検索」”

韓国検索ポータル事情 Posted by くま @ 2008/03/10 Monday 13:54:45

Google Koreaが「ユニバーサル検索」をデフォルト検索UIにしてから約1ヶ月が過ぎた。
2年前、韓国にR&Dセンターを開設し、鳴り物入りで韓国に進出したGoogleだが、いまだ存在感を示せずにいる。
そんな中、企画・開発されたのが「韓国型ユニバーサル検索」だ。

そもそも「ユニバーサル検索」とは、Googleが実験をおこなっている新しい検索方式の1つで、
あるクエリに対して的確であると推測される情報を、「ウェブページ」「画像」「ニュース」など情報源の種別を問わず検索結果にダイレクトに表示するものだ。

実は、韓国にはこの「ユニバーサル検索」とよく似た検索が8年も前から存在している。
2000年8月にNAVERがサービスを開始した「統合検索」だ。
「統合検索」は、NAVERが韓国の検索市場で現在の地位を得るきっかけにもなったサービスである。

いまやNAVERは、韓国で80%以上のシェアを持つ。
そのため、「検索」と言えば「NAVER」、「NAVER」と言えば「統合検索」という考えを持つユーザが多く、
それはすなわち「検索 = 統合検索」というイメージに結びつく。

このように「統合検索」が一般化した韓国の検索市場において、「ウェブ検索」のみのシンプルなUIは、もはや「時代遅れ」を感じさせるのだ。
奇しくもこの事実は、「Google」がもっとも得意とする部分を挫かれた形になる。

このような韓国独自の市場背景の中で、
Google Koreaは、ユニバーサル検索に独自のエッセンスを加えた「韓国型ユニバーサル検索」を企画・開発し、2008年2月にサービスを開始した。

google_kr_un.jpg

「韓国型ユニバーサル検索」では、検索結果ページを左右2つのカラムに分けて表示するのが最大の特徴だ。
左側のカラムには通常の「ウェブ検索」を表示し、右側のカラムには「画像」「ニュース」「ブログ」など情報源別カテゴリの検索結果を表示する。
右側のカラムに表示される情報は、検索クエリによって動的に変化する。
カテゴリごとに機械的に重要度を算出し、重要度が高いと判断されたカテゴリを優先的に表示する仕組みだ。
この2カラム式の検索結果UIは、世界中でサービスを展開するGoogleにおいても、韓国のみに実装されている機能だ。

Google Koreaが試行錯誤を繰り返しながら導入した今回の「韓国型ユニバーサル検索」。
しかし現実は厳しいようで「世界のGoogleブランド」を持ってしても、韓国ユーザの反応は冷ややかだ。

それでもGoogle Koreaの模索は正しいと、私は思う。

世界中でこぞって「Web 2.0」という言葉がもてはやされる中、常に独自の道を進み続ける「韓国」。
韓国のインターネットサービスの進化は、世界に類を見ないほどすさまじいことは確かである。
しかし、この事実は視点を変えてみれば、今日の韓国のインターネット文化がいわゆる「グローバルスタンダード」とはかけ離れていることをも意味する。

つまり、どんなに優れた韓国のネットサービスであっても、それをそのままローカライズしただけでは、世界で受け入れられる可能性は低いということなのだ。

インターネット黎明期であれば、独自のスタイルを「グローバルスタンダード」とすることは可能であった。
だが、これだけインターネットが普及している現在、各国ではそれぞれ独自のインターネット文化が形成され、すでに市場は成熟している。

「検索」という分野は、もっともその影響を受ける。
なぜなら「検索」は、その行為自体が「生活」と密着したサービスであるからだ。

NAVERが日本での成功を目標に掲げているのであれば、
実際にサービスを利用する日本のユーザと真剣に向き合わなければならないことは、言うまでもない。

Google、検索結果を統合 – 先を越されてしまった”ユニバーサルサーチエンジン”

未分類 Posted by くま @ 2007/05/18 Friday 01:11:28

Googleが検索の全面リニューアルを発表した。
検索クエリに基づき検索結果を動的に変化させる「ユニバーサルサーチエンジン」だ。

僕がこのブログで次世代の検索エンジンについて、自分のアイディアを書いていましたが、
Googleの構想とまったく重複していたことに驚きです。(ネーミングまでまったく一緒とは・・・)
先を越されてしまったかぁ・・・。

ユニバーサルサーチエンジン(2) 「見えないクエリ」

ユニバーサルサーチエンジン Posted by くま @ 2006/10/26 Thursday 11:03:04

「検索結果がユーザの状況によって動的に変化すれば素晴らしい検索エンジンが生まれるはず。」
これが前項にお話しした内容です。

そのための方法としてまず考えられることが、ユーザの「見えない情報を検索クエリとして認識する」という方法です。

京都に住んでいる人が今日の天気を知りたいときには、「天気 京都」などと入力して検索すればいいのですが、多くのユーザは「天気」しか入力しません。

「天気」とだけ入力すると、「ダイレクト検索」サービスによって付加情報が検索可能なサイトであっても、
おそらく日本の首都である「東京の天気」がデフォルトで表示されるサービスが多いでしょう。

京都の天気を知りたいときに東京の天気が表示されれば、これほど無駄な情報はないですよね。
(それならばむしろ表示されないほうがマシです。)

こんな時に「見えない情報」として有効なのが「ユーザのIPアドレス」になります。
「IPアドレス」は地域ごとに異なるので、ある程度の範囲(市・区程度)までの特定が可能です。
IPアドレスによってユーザの現在地の場所を把握できれば、その場所の天気を表示させてあげればいいのです。

たとえば、その人がパリに出張しているときは「パリの天気」を表示させる。
こんな具合です。

ユーザが実際に入力する検索クエリ自体には代わりはないけれど、検索エンジンがユーザの意図を自ら汲み取って検索結果を動的に変化させるのです。

最近は検索エンジン各社が「パーソナライズ」というテーマに取り組んでいます。

何を持って「パーソナライズ」かは各社の企画や開発によって異なるとは思いますが、
ログインベースの情報は確かに有効であると僕も思います。

僕は「Google Search History」というサービスを頻繁に利用します。
過去に見たウェブページをもう一度見たいとき。そんなときに限ってURLが思い出せないことは良くあります。
いちいちすべてブックマークしているわけではないし、
会社や自宅、出張先といったようにPCの利用場所も頻繁に変わります。

「Google Search History」ではまず「Google」にログインしおいて、後は普通に検索していれば検索クエリと閲覧したページが自動的に履歴として保存されるので非常に役に立ちます。

プレゼンの最中に「この市場分析資料の数字はどのウェブサイトにあったの?」と言われたときには、
「Google Search History」を見れば一目瞭然なのです。

最近思うのが「この「Search History」のデータベースも「見えない情報」として役に立てられるのではないか?」ということです。

頻繁に検索するクエリ、頻繁に閲覧するウェブサイトからユーザの特性を分析・把握する。
これは決して不可能なことではないと思います。

いずれにしても、ユーザの「見えないクエリ」をどうやって把握していくのか、
それこそが「ユニバーサルサーチエンジン」のコアなテーマになってきます。

ユニバーサルサーチエンジン(1) 「あなたにとって検索とは?」

ユニバーサルサーチエンジン Posted by くま @ 2006/10/19 Thursday 12:08:22

あなたにとって「検索」とはなんでしょうか?
「知りたい情報について探すこと」ですか?
それとも「未知の情報と出会うこと」でしょうか?

「検索」という行為に求める結果は千差万別だと感じています。

たとえば「ドコモ」というキーワードに対して、
「ドコモの新製品の情報」を知りたい人もいれば、「ドコモの料金プラン」を知りたい人もいます。
他にも「株価を知りたい」「ニュースを知りたい」「海外での利用方法を知りたい」など
当然”人”によってもバラバラですし、
出張前に、給料日前に、朝のニュースを見た後に…など、検索をする”時”よっても変化します。

検索に慣れている人であれば「ドコモ 料金プラン」など絞り込みをすればより適切な情報のみを検索できるということを知っていますが、実際はどうでしょうか?

検索をするときに”ドコモ”プラス「自分が知りたい情報を絞り込むためのキーワードを追加」して検索するユーザーはごく少数なのです。
理由は様々だと思います。
絞り込みという機能を知らないユーザーもいれば、単にめんどくさいというユーザーもいるでしょう。

人や時間によって「検索結果」が適切に変化できれば – 何を持って「適切」かと判断することは難しいのですが、”そのユーザー”が”そのとき”に欲しい情報を検索結果に提供できれば、これほど満足するサーチエンジンは他にはないと思います。

これこそが僕の思い描く究極の「ユニバーサルサーチエンジン」なのです。

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